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「まだ大丈夫」の危うさ

2026 5/07
ブログ

みなさん、こんにちは。
奈良市を中心にケアマネジャーとして活動しています山﨑です。

GW明け。この時期になると、仕事と介護の両立に関する相談が増えます。

久しぶりに実家へ帰省して、

「親の物忘れが増えていた」
「同じ話を何回もする」
「歩く速度がかなり落ちていた」
「薬の管理ができなくなっていた」

そんな“違和感”に気づく方が多いからです。

ただ、そのあとによく出る言葉があります。

「でも、まだ何とか生活できてるし…」
「もう少し様子見ます」

この“もう少し”がその後の生活に影響を及ぼす可能性が増してしまいます。

すぐ使えるわけでは無い介護保険サービス

実は仕事と介護の両立に関するセミナーをすると、企業担当者の方や、参加者からびっくりされることがあります。

介護保険サービスを利用するには、まず要介護認定の申請が必要になります。

その後、

・認定調査
・主治医意見書
・介護認定審査会

を経て、要介護度が決まります。

奈良市でも、結果が出るまで1ヶ月〜1ヶ月半ほどかかることがあります。

「え、そんなに?」

と思いますよね。
正直、ここで驚かれる方はかなり多いです。

もちろん、申請後は結果が出る前に“暫定利用”としてサービスを使い始めること自体は可能です。

ただし、認定結果が確定するまでは、
介護給付として認められる範囲が正式に決まっていません。

そのため、想定より介護度が低かった場合などは、一部が自費負担になるケースもあります。

だからこそ、

「限界が来てから動く」

ではなく、

「少し気になる段階で相談する」

これが本当に大事です。

“制度説明”だけでは支えきれない仕事と介護の両立

最近は、企業でも
「仕事と介護の両立支援」
への関心が高まっています。

ただ、現場にいる立場として感じるのは、
制度だけ知っていても現実は回らない、ということです。

例えば、

・夜中に親が何度も起きる
・出勤中に転倒の連絡が入る
・通院付き添いで有休が減っていく
・兄弟で介護の温度差がある
・親がサービス利用を拒否する

こういうことは、在宅介護では普通に起こります。

しかも介護って、
ある日突然始まることともあれば、
少しずつ生活と仕事を削っていく場合もあります。

だから本人も周囲も、
気づいた時にはかなり疲弊している。

産業ケアマネだからこそ見えること

ここは、産業ケアマネの大きな特徴だと思っています。
実際の在宅介護の現場では、

「制度上は可能」と「現実的に回る」が一致しないことが本当に多い。

例えば、
「週1回ヘルパーが入れば大丈夫」

と見えても、

実際には家族の見守り負担が毎日続いていたり、
仕事中ずっと電話を気にしていたりする。

ここは、実際に在宅介護の現場を知っていないと見えにくい部分です。

産業ケアマネは、

・介護保険制度
・在宅介護のリアル
・家族支援
・企業側の視点
・働く従業員の負担感

ここを横断して考えます。

だからこそ、

「今、何を優先するべきか」
「まだ大丈夫なのか」
「どこで先手を打つべきか」

を、現実ベースで整理できます。

GW明けは、
“介護が始まる入口”
になりやすい時期です。

違和感を感じた時点で、ぜひ早めに相談してください。

早く動いたことで、
仕事も家庭も崩れずに済んだ。

そんなケースを、私は何度も見てきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、今日も素敵な一日になりますように!

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