みなさん、おはようございます。
奈良市を中心にケアマネジャー・産業ケアマネをしています
山﨑です。
9月21日、第4期「仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座」の5回目を開催しました。今回のテーマは 個別面談 と 契約と社長への報告。そして私は講師として「個別面談」を担当しました。
面談で大切にしたい3つの視点
今回改めて強調したのは、面談を進めるうえで欠かせない3つの視点です。
- 相談内容を忘れない
面談をしていると、相談者が話す中で新しい課題や気づきが次々に出てきます。その時に本来の相談内容を見失ってしまうことがよくあります。最初に相談者が「一番伝えたかったこと」を忘れないことは、相談全体を迷わせないために不可欠です。相談者にとって「自分の思いをきちんと受け止めてもらえた」という安心感にもつながります。 - 現在の状況から、両立を阻んでいる事象は何か?
相談者が置かれている環境の中で、何が一番のボトルネックになっているのかを見極めること。介護と仕事の両立は、多くの要素が絡み合っています。その中で「ここがつまずきの原因だ」と特定できると、支援の方向性がぐっと具体的になります。逆にここを見誤ると、いくら提案をしても相談者の納得感は得られません。 - これからどんな状況になると、両立をはばむリスクが高まるか?
今の状況だけでなく、これからの変化を想定することが重要です。例えば、家族の体調悪化や、職場での異動・繁忙期など。現時点では問題がなくても、将来訪れる可能性のあるリスクを一緒に考えて備えることが、安心につながります。「先を見据えて準備できる」ということが、相談者にとって大きな支えになるのです。
この3つの視点を意識することで、面談は“今この瞬間の問題解決”だけでなく、“未来に向けた備え”の時間へと変わっていきます。シンプルですが、実際にやってみると本当に難しい。受講生の皆さんも「どうやったらこの3つを同時に意識できるのか途方に暮れた」と率直に話してくれました。それでも、意識し続けることで少しずつ型ができてくるのだと思います。
グループワークで深まる学び
今回もグループワークを通じて、モヤモヤを机に出して整理する体験がありました。仲間と一緒に話すことで、「自分では気づかなかった視点をもらえた」「課題を切り分けて考えられるようになった」との声が聞かれました。受講生同士が真剣に意見を交わす姿を見ていると、この場が一人ひとりにとって確実に成長のきっかけになっていることを感じます。
面談のゴールを忘れずに
ある受講生が「相談者が50分の面談を終えたときに、心が軽くなっていてほしい」と語ってくれました。この一言が全てを表していると私は思います。面談の中で何を話したかも大切ですが、相談者が「来てよかった」「気持ちが楽になった」と感じられることこそが、両立支援の面談の真価です。知識や技術だけではなく、相談者の気持ちに寄り添う姿勢を忘れてはいけないと改めて感じました。
講師として、学び手として
私は講師として場をつくる役割を担っていますが、受講生のみなさんの真剣な姿勢や率直な言葉に、いつも自分自身が学ばせてもらっています。「教える」立場でありながら「一緒に学ぶ仲間」として刺激を受け続けているのです。こうして互いに高め合える関係こそ、この講座の魅力だと思います。
次回はいよいよ最終回。名古屋でまた皆さんとお会いできるのを楽しみにしています😊
お読みいただきありがとうございました。今日も一日、どうぞ心穏やかにお過ごしください🌱
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、
今日も素敵な1日になりますように!
