みなさん、おはようございます。
奈良市を中心にケアマネジャー・産業ケアマネをしています、山﨑です。
今回の産業ケアマネ道場3週目では、平田真智子先生をお招きし、「準拠枠」をテーマにご講義いただきました。

支援現場に潜む落とし穴
準拠枠とは、私たちが世界を見るときに無意識のうちに使っている「メガネ」のようなもの。
生育歴や経験、価値観、文化などから形づくられ、知らず知らずのうちに「当たり前」として働いています。
支援の現場では、この「準拠枠」が大きな影響を与えます。
- 情報のフィルタリング(自分の価値観に合う情報を優先して受け取る)
- 解釈のバイアス(同じ出来事でも違う意味づけをしてしまう)
- 判断の前提(「正しい」と思う方向に無意識に導かれる)
特に危険なのは、「早わかり」してしまうこと。
クライアントの本当のニーズや思いを見逃してしまう可能性があります
産業ケアマネに求められる姿勢
平田先生が示してくださった支援のプロセスは次のとおりです。
- 自己の準拠枠を意識する – 自分の「当たり前」に気づく
- クライアントの準拠枠を探る – 価値観や信念を丁寧に聴く
- 対話を通じた理解 – 互いの前提を明らかにする
- 新たな可能性の探索 – 多様な選択肢を共に考える
- 継続的な省察 – 支援後も自らの枠組みを問い直す平田20250917産業ケアマネ道場準拠枠
「わかった」と思った瞬間こそ、もう一度問いかけてみる勇気を持つことが、産業ケアマネに求められる姿勢だと感じました。
学びを実践へ
受講後のワークでは「今後の実践で気をつけたいこと」「試してみたい対話」「広げたい自分の準拠枠」を振り返りました。
それぞれの現場で活かせるヒントを持ち帰る時間になったと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、
今日も素敵な1日になりますように!
