
みなさん、おはようございます。
奈良市を中心にケアマネジャー・産業ケアマネをしています、山﨑です。
6月ももうすぐ終わり、いよいよ7月になりますね。
夏休みやお盆を前に、「実家に帰る予定だけど、最近ちょっと親の様子が心配…」という声をよく聞きます。
普段は遠くに住んでいるからこそ、年に数回の帰省は“介護のはじまり”を感じる貴重な機会です。
今回は、産業ケアマネとして多くの相談を受けてきた立場から、「帰省のときに意識しておきたい5つのポイント」をご紹介します。
「遠距離介護に備える5つのヒント」

① 「健康状態を“観察”する目を持つ」
- 痩せた?歩き方は?服装は整っている?
- 親の口癖「大丈夫」「元気だよ」に惑わされず、見て、聞いて、感じることが大切。
② 「生活の中に“変化”がないかを探る」
- 冷蔵庫の中、ゴミの様子、カレンダーの予定など。
- 郵便物が溜まっていないか、請求書が開けられていないかもヒントになる。
③ 「家族会議は“感情抜き”でファクトベースに」
- 兄弟姉妹が集まる場で介護の話を持ち出すなら、事実を中心に。
- 「気のせい」論争になるのを防ぐために、写真やメモを残しておくのも効果的。
④ 「“通い介護”を前提にしない。支援の選択肢を知っておく」
- 自分たちが通って支える以外にも、「地域包括支援センター」や「居宅介護支援事業所」の活用が可能。
- 帰省時に、親の住む市区町村の福祉課に立ち寄ってみるのもおすすめ。
⑤ 「“まだ大丈夫”ではなく、“今がチャンス”と思って動く」
- 転倒や病気をきっかけに慌てて動く前に、元気な今だからこそ本人の希望も聞きやすい。
- 介護サービスを使い始めるのは、「要介護」になってからでなくてもよい。
まとめ
帰省は、ただの“お盆のイベント”ではなく、親の変化に気づき、家族でこれからの生活を話し合う貴重なタイミングです。
「まだ元気だから…」と先延ばしにせず、小さな一歩を踏み出してみてください。
気軽な相談先
もし「何から手をつけていいかわからない」と感じたら、お住まいの地域にある地域包括支援センターに相談してみましょう。
ご実家の住所と地域包括支援センターを合わせて検索するとヒットしますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日もどうぞ、素敵な一日になりますように!