こんにちは。産業ケアマネの山﨑理央です。
5月18日より、「仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座」の第4期がスタートしました。
実際には「0期」から始まっているため、今回が5回目の開講となります。

テーマは【コラボの力】
私自身、これまでの活動の中で何度も「一人ではできなかった」と感じる場面がありました。たくさんの仲間の力を借りて、ようやく前に進めたことも多々あります。だからこそ、講師陣だけではなく0期から3期のファーストペンギンと奏でる「コラボの力」は、この4期生にとっても励みになると確信しています。
産業ケアマネの実践は、一人で完結するものではありません。企業内での調整、家族との連携、医療・福祉とのつながり。どの場面にも“誰かと協力する力”が求められます。
講座の準備や運営においても、講師陣や関係者の方々との「連携」がなければ、ここまで続けることはできませんでした。
この講座を通じて、受講生の皆さんにも、ぜひ「人とつながる力」を体感してほしいと思っています。
また、今回は普段オンラインでの関わりが多い方々と、久しぶりにリアルで顔を合わせられたことも、とても嬉しい出来事でした。画面越しでは分からない表情や、ちょっとした雑談の中に、その人らしさがにじむ瞬間があります。そうした“人と人の間に流れる空気”を感じられる時間は、やはり格別です。
この講座では、産業ケアマネとしての視点や役割だけでなく、より実践的なアプローチとして、企業内での面談スキルや対応技術も丁寧に扱っていきます。「ただの知識」ではなく、「現場で使える力」を育む場でありたいと思っています。

仕事と介護の両立が当たり前の選択肢になる社会
この講座が始まったのは2023年5月。最初の期を「0期生」とし、そこから毎回約20名ずつ、それぞれ半年間かけてしっかりと学び合ってきました。講座のテーマや構成は、その時々の社会情勢や現場のニーズに合わせて少しずつ進化してきましたが、私たちが大切にしてきたことは一貫しています。
制度で語らずに事例で語れ
産業ケアマネとして試験に合格しても、「で、どうすれば?」という壁にぶつかる方が少なくありません。
- 企業との接点をどう作ればいいのか
- 契約を結べたとして、どのように支援を進めればいいのか
- 自分に何ができるのか、自信が持てない
そんな悩みを持つ産業ケアマネが、実際に多くおられます。
この講座は、そうした方々が「動き出すための力」を得られるよう、産業ケアマネとしての考え方やマインドを丁寧に伝える場です。
その一つの大切な考え方が
制度で語らずに事例で語れなのです。

ケアマネ脳から産業ケアマネ脳へ
この講座では「ケアマネ脳から産業ケアマネ脳への変換」についてお伝えしました。
これまで地域で個別支援を担ってきたケアマネジャーが、産業ケアマネとして企業支援に取り組む際には、視点や思考の切り替えが不可欠です。
事例をもとに、仕事と介護の両立をどう実現するか―― その“最適解”を導き出す力を育むことが、この講座の大きな目標でもあり、産業ケアマネの活動のポイントになると考えています。

「見切り発車力」が生んだ講座のコミュニティ
「見切り発車力」というテーマで始まった講座も100人のコミュニティになりました。
2023年5月、「まずはやってみよう」と始めたのが0期生です。
私たち運営スタッフもそうですが、
まずはやってみようと、そこから確かに動き始めた人たちがいます。
そして今、当時の受講生の中には、人生が大きく変わったと話してくださる方もいます。
何かを始めるとき、完璧を求めすぎて動けなくなる方も多いものです。
産業ケアマネの活動に関してはまさしくその通りで、
正解がわからない中で始まった講座、活動なので動き出すことの難しさを感じます。
でも、だからこそ動いた人しか見えない景色がある。
一人でも多くの産業ケアマネにはこの景色を見てほしいと思います。

最後に
「誰かと力を合わせることで、想像を超える成果が生まれる」
それを、私はこの講座の仲間たちとの日々の中で確信しています。
4期生の皆さんが、半年後「この講座を受けてよかった」と言えるように。
そして、産業ケアマネとして、一歩を踏み出せる自分になれるように。
私たちも、全力で伴走していきます。
それでは今日も素敵な1日になりますように!

